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GeForce Now レビュー【ゲームストリーミングサービス使ってみた】

ゲームストリーミングサービス、クラウドゲーミングサービスとして2020/05現在、テストサービス中の『GeForce Now』

βテストに当選しプレイできたため、今回は簡単に紹介、レビューしたいと思います。

結論を先にお伝えしておきますと、私個人としては「まったくおススメしません」




ゲームストリーミングサービス、クラウドゲーミングサービスって?

ゲームをプレイするにはPCやゲーム専用機(PSやxboxなど)が必要になります。
PS4xboxなどはゲーム専用に開発されているため、プレイするためのスペックを満たしています。

PCの場合はそれぞれスペックが異なっているため、ノートPCなどスペックが低いものではゲームをプレイできない場合があります。



ゲーム専用機やゲーミングPCなど、高スペックなハードがなくても、どんな場所でも快適なゲームプレイをできるようにする!
そんなサービスがゲームストリーミングサービス、クラウドゲーミングサービスです。


高速なインターネット回線を利用して、サービス提供会社の保有するコンピューター、クラウド上でゲームの処理を行い、手持ちのPCやスマートフォンでどんなゲームもプレイしちゃおう!ってことです。



高価なゲーミングPCを買わなくていいし、場所も選ばない。お話だけ聞くと、結構夢のあるサービスです。


GeForce Now』とは?

上記のゲームストリーミングサービスとして、PC向けのグラフィックボードメーカーとして有名なnvidiaが提供するのが『GeForce Now』です。
日本ではソフトバンクと提携して、サービスの提供を2020/06から正式にスタートします。

PCゲームの対応タイトルをストリーミングでプレイできるようになります。

記事作成時点の2020/05ではプレサービス期間となっています。


cloudgaming.mb.softbank.jp


想定される利用スタイル

低スペックのPCしか持っていないけど、最新のゲームをプレイしたい人

最近のゲームは要求スペックが高くなってきており、ものによってはプレイできない場合もあります。
高速なインターネット回線があれば、古いPCでも最新のゲームをプレイできるようになる。(かもしれない)


外出先でもお気に入りのPCゲームをプレイしたい人

旅行や出張などが多く、ノートPCを持ち歩くけど、そこでもお気に入りのPCゲームをプレイしたい!
高速なインターネット回線に接続できれば宿泊先でもPCゲームがプレイできる。(かもしれない)


実際に『GeForce Now』でゲームをプレイしてみる

私のプレイした環境
・ゲーミングデスクトップPC
光回線(有線)

試しに普段ゲーム配信を行っているPCで『GeForce Now』を利用してゲームを遊んでみました。

GeForce Now』を利用する場合は、会員登録をして専用のソフトをダウンロードする必要があります。
専用ソフトのダウンロードさえ終わっていれば、ゲーム自体のダウンロードは必要なく、インターネットを通じてゲームがプレイできます。


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ロケットリーグ Rocket League

まず最初に軽めのゲームとしてロケットリーグをプレイ
回線状況が良好な場合には大きなラグも感じず、普通のプレイ感
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デッドバイデイライト Dead by Daylight

次にデッドバイデイライト

ストリーミングしていることをあまり感じさせない画質

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GeForce Nowでゲームをプレイしてみて良かった点

ストリーミングでプレイしていることがあまり気にならない画質とレスポンスでした。
ゲームのリモートプレイなどでは、「ちょっと画質が悪いなあ」とか「ラグを感じるなあ」という経験が結構あったのですが、GeForce Nowはその点快適に感じました。

ちょっと未来を感じる技術、サービスであるとは思います。



GeForce Nowをおススメしない理由

ここまで、簡単にGeForce Nowの概要を紹介しましたが、私はGeForce Nowの利用をおススメしません。
その理由を説明していきます。


ゲームは別売り

GeForce Nowは「ゲームをストリーミングでプレイできるようにするサービス」だけであって、プレイするゲームは別途購入する必要があります。
steamやその他のプラットフォームでプレイするためのゲームを購入しなければなりません。

GeForce Nowのサービス料金を支払えば、サブスクリプションのように「ゲームが遊び放題!」にはなりません。

サービス利用料金が高額

現在はプレサービス期間で私は無料で利用しています。

正式なサービス利用料金は月額1,800円(税別)です。
事前登録特典などで、1か月無料や半年間利用料金半額などのキャンペーンが実施されますが、それでもかなり割高に感じます。

上記のように、プレイするゲームは別途購入する必要があり、さらに月額1,800円(税別)。


高価なゲーミングPCが不要とはいえ、私はこの金額では利用を躊躇します。

対応タイトルが少ない

GeForce Nowは全てのPCゲームをストリーミングできるわけではなく、限られた対応タイトルしかプレイできません。
対応タイトルはリンクから参照できますが、現状かなり少ないです。
自分のsteamアカウントのゲームがストリーミングで全て遊べる!というのが理想ですが、それとは大きくかけ離れています。

PCスペックの制約がなくなっても、対応タイトルの制約で遊べないゲームが出てきてしまうのは残念です。

トップタイトル|GeForce NOW Powered by SoftBank


今後の対応タイトル追加に不安が残る

GeForce Nowは対応タイトルを順次追加していますが、逆に削除されているゲームもあります。
nvidiaとゲーム会社との調整が上手くいっていないことが原因のようですが、今後のサービス拡大には大きな課題がありそうです。

サービス開始時に大きく躓いてしまったのは、利用者からするとかなり不安ですね。

ゲーム起動までにかかる時間

GeForce Nowでは、ゲームのダウンロードは必要ありませんが、起動するまでに少々時間がかかります。
この画面で結構待たされます。
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私がテストプレイしたゲームでは、GeForce Nowからゲームの起動に1分30秒ほど必要でした。

ゲームを初回起動する際にはさらに時間が必要で、ロケットリーグでは4分ほどかかりました。


これをどう感じるかは人それぞれですが、私は遅いと感じてしまいました。毎回の起動時に待たされるのは少々ストレスでした。

スマホでプレイするかどうか

GeForce Nowはスマートフォンからも利用できますが、PCゲームはほとんどがマウスとキーボード操作がメイン。
スマホのみでも操作できますが、快適かどうかは疑問です。ゲームパッドを接続もできますが、果たしてそこまでしてプレイするかと聞かれると、、、。

iPhone非対応

GeForce NowではスマートフォンからもPCゲームをプレイできるとアピールしていますが、iPhoneには非対応です。

必要な通信速度、通信量の問題

回線が不安定になると、当然ですがゲームの画質は下がり、ラグを感じるようになりました。

設定を変更できますが、ある程度快適にプレイするには1時間に10GBの通信量が必要なようです。

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「外出先、宿泊先でもゲームをプレイできる!」をアピールしていますが、快適にプレイするにはしっかりとしたネットワーク環境はマスト。

スマホテザリング等でのプレイは現状すぐに通信制限に引っかかってしまうと感じました。



宿泊先のホテルでプレイできるかは、ネット回線次第。
ホテルのネット回線は宿泊客の利用が時間帯で集中しやすく、快適に利用できた経験がほとんどありません。
今のインターネット環境では難しいのかな、というのが感想です。


ゲーム配信には、、、

Tiwtchでゲーム配信をしている私としてはゲームはプレイしつつ、配信もできるかが重要。

Geforce Nowはゲームをプレイするだけで多くの通信を行うため、プレイしながら高画質な配信を行うのは、、、。

本来のターゲットからは外れますが、相当強いネット環境がないと快適にはなりそうにないですね。



素直にゲーミングノートPCの購入を検討したほうが良さそう

GeForce Nowで利用を想定している「スペックの低いPCしか持っていない人」「外出先でもPCゲームをプレイしたい人」は、素直にゲーミングPCやゲーミングノートを購入したほうが良さそうです。

キャンペーンで利用料金の割引があったとしても、正規のサービス利用料は月額1,800円(税別)。
PCをある程度の期間使うと考えると、比較的低価格なゲーミングノートを購入したほうがストレスなくゲームライフが送れそうです。

対応タイトルの少なさや、高速なネット環境の確保など、GeForce Nowにはまだ難点がいくつもあります。



まとめ

ゲームストリーミングサービス『GeForce Now』でゲームをテストプレイしてみました。

画質もよく、レスポンスも悪くありませんでした。
ハードや場所に縛られずにゲームができる、とても未来を感じる技術だと思います。

ただ、現状だと対応タイトルの少なさ、利用料金、ネット環境の確保など問題も多く、今の料金設定で利用するのは難しいかなと感じます。


将来的には、ゲーミングPCなどのハードは必要なく、どこでもハイクオリティなゲームが楽しめるようになる、、、かも?と可能性は感じました。
その未来はもう少し先になりそうですが。